吉田秋生
金沢の街に、12年ぶりに戻ってきた叶家の娘・叶小夜子。転校先の高校で彼女の凄絶な美貌は瞬く間に人々を魅了する。しかしその裏には、叶家の莫大な財産を巡る陰謀が渦巻いていたのだ。小夜子に惹かれる同級生の麻井由似子、そして叶家と対立する遠野家の兄弟、暁と涼もまた彼女の魅力に囚われていく。だが、小夜子の周りでは不可解な出来事が次々と起こり、彼女の領域を侵す者は破滅へと導かれる。果たして小夜子は天女か、それとも魔性の女なのか。運命に翻弄される少女が織りなす、美しくも恐ろしい心理サスペンスだ。