鈴木 小波
生まれつき痛みを感じない少女、橘九十九。彼女の日常は、ある日突然“付喪神”と呼ばれる異形の存在に襲われ一変する。絶体絶命のピンチを救ったのは、不死の少年ヤオだった。九十九は不老不死の力を宿す“トキジクの乙女”として、八百万の神々に命を狙われる運命にあったのだ。ヤオはかつてトキジクの乙女によって不死の身となり、九十九に殺されることを願う。彼女の盾となり戦うヤオ。痛みを知らぬ少女と死を願う不死の少年。二人の紡がれし命の物語が、今始まる。奇妙で切ない運命が交錯する、和風ダークファンタジーだ。