人間昆虫記
完結
全2巻
芥川賞を受賞した新進作家・十村十枝子。若くして華々しい成功を収める彼女だが、その裏では同姓同名の女性が自殺していた。雑誌記者の青草亀太郎は十枝子の才能に疑念を抱き、彼女の過去を探り始める。そこで明らかになるのは、十枝子がまるで昆虫が脱皮を繰り返すように、周囲の才能ある人間からその能力や作品を完璧に模倣し、我が物にしてきたという驚くべき事実だった。利用し尽くした相手は容赦なく切り捨て、次々と新たな獲物を求める十枝子。彼女の美しくも冷徹な変身は止まらない。欲望と策略が渦巻く人間社会を昆虫の世界になぞらえた、手塚治虫が描く衝撃のピカレスクロマンだ。
心理スリラー
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青年ダークヒーロー悲劇