宮部サチ
対人恐怖症で会社を辞めたなゆは、ある日、宝石のように美しい少女・花蓮と出会う。高熱でうずくまる花蓮を見かねて、なゆは彼女を家へ招き入れることに。友人宅を転々とするホームレス状態だった花蓮と、ひょんなことから一緒に暮らすことになったなゆ。繊細で心を閉ざしがちななゆと、自由奔放でミステリアスな花蓮。対照的な二人の共同生活の中で、なゆの心は少しずつ解き放たれ、花蓮へ特別な感情を抱き始める。しかし、花蓮には隠された過去があるようで――。二人の関係が織りなす、切なくも温かい人間ドラマだ。