勝田文
時は昭和初期、純朴な少女イワは「善行に励め」という祖父の教えを胸に東京のおばの家で女中として働き始める。ある日、道端でコウモリを助け、さらに行き倒れていた病弱な青年・三五を拾うことに。しかし、コウモリと三五を巡る奇妙な誤解から、イワは三五を吸血鬼だと勘違いしてしまうのだ! 都会の生活に戸惑いながらも、持ち前の優しさで三五と心を通わせていくイワ。純粋な少女とミステリアスな青年が織りなす、どこか懐かしくて心温まる初恋物語が幕を開ける。