田近康平
目が覚めるとそこは無骨で無機質な空間。あるのは扉と拷問器具だけだった。右手の甲に浮かび上がるアラビア数字、そして「痛み」と扉が連動していることを知った主人公・望月京一郎。彼は脱出のため、自らに課せられた痛みに耐え続けるしかない。密室で繰り広げられるのは、痛みを可視化する究極の自傷ゲームだ。極限状態での人間の心理と、抗えない絶望が描かれる戦慄のサイコホラーである。