石ノ森章太郎
山間の小さな村で開かれる龍神祭。都会から来た少年・研一は、沼のほとりで白い着物の神秘的な少女と出会う。彼女に心惹かれる研一だが、村では不審な火事が続き、龍神の祟りだと騒がれる。やがて村長たちの悪だくみが露見し、研一と少女は村の陰謀に巻き込まれていく。白い少女の正体は、村に伝わる龍神そのものだった。研一は龍神の怒りを鎮めようと奔走するが、それぞれの想いが交錯し、切なくも美しい結末を迎える。映画的な演出と繊細な心理描写が光る、石ノ森章太郎初期の傑作だ。