今敏/押井守
21世紀初頭、ユーラシア大陸を襲った奇病「天使病」。感染者の肩甲骨は翼のように変容し、幻覚に苛まれ死に至るという。旧来の秩序は崩壊し、世界は終末へと向かう。そんな絶望的な状況下、WHOから選ばれた三人の旅が始まる。謎の少女セラ、生物学者のバルタザル、難民高等弁務官のメルキオル、そして賢者の犬ガスパル。彼らは天使病の発生源とされるタクラマカン砂漠を目指し、世界の謎を解き明かすべく旅に出る。押井守と今敏という二人の天才が描く、壮大で深遠なSFディストピアだ。