寺崎 温
長い間裏組織の「運び屋」として生きてきた壱成。感情を表に出さず、ただ任務をこなす日々だった。しかしある日、ボスから役者を目指す少女・秋音の送迎を命じられる。ひたむきに夢を追う秋音の姿に、閉ざされていた壱成の心が少しずつ動き始める。だが、裏社会に生きる彼らに平穏な日々は許されない。残酷な運命が静かに、そして確実に彼らを飲み込もうとしていた。ハードボイルドな世界観の中で、二人の絆が織りなす人間ドラマに引き込まれること間違いなしだ。