薄場圭
大阪の路地裏で、17歳の売人・大路雪人は絶望的な日々を送っていた。幼い頃に母と姉を亡くし、孤独を抱える彼の唯一の拠り所は、親友のビートメイカー・メイジだった。18歳の誕生日にメイジから贈られたトラックが、雪人の運命を大きく変える。心に秘めた感情をラップに乗せ、どん底の現実から這い上がろうと決意する雪人。貧困と暴力が渦巻く街で、彼は言葉と音楽で未来を掴めるのか。剥き出しの人生を叫ぶ、魂揺さぶる人間ドラマだ。