後谷戸隆/我孫子楽人
ペンギン絶滅を企てるペンと、卵ではなく石を温め続けるマール。共に暮らす二羽のペンギンを待ち受ける運命とは。愛とは何か、生きるとは何か、子供を作らない動物に価値はないのか。絶滅前夜の動物たちが“世界への抗議”を描く、令和の寓話が幕を開ける。彼らは絶滅危惧種として何度も転生を繰り返し、ペンギン、ハワイガラス、ラッコなど様々な姿で「生きものとしての価値」を問い続ける。可愛い絵柄とは裏腹に、生と死、存在意義を深く考えさせる、心揺さぶる哲学的な物語だ。