須藤佑実
高校3年の夏、火星観測を約束した天文部の仲間たち。しかし、その2日後に一人が交通事故で帰らぬ人となる。残された3人は約束を守り、2年ごとに集まり続けるが、そこには「僕」にしか見えない彼女の姿もあって――。表題作「ミッドナイトブルー」をはじめ、本作はどこか切なく、そして温かい珠玉の短編7編を収録している。戻れない青春の日々を慈しみ、淡くも鮮やかな恋心を描き出す。ノスタルジー溢れる叙情的な世界観に浸れる傑作集だ。