中山昌亮
日常に潜む奇妙な出来事が、まるで恐怖の電波を受信するかのよう。あなたの視界に、耳に、拒んでも届く不可解な現象の数々が次々と現れる。最初は独立した短編ホラーに見える物語が、読み進めるうちに「おぐしさま」と呼ばれる土着の怪異へと繋がり始めるのだ。髪の毛にまつわる不気味な話や、得体の知れない存在がじわじわと日常を侵食する。読後も心にまとわりつくような、じっとりとした怖さが魅力の連作ホラーだ。