模造 クリスタル
絶望に暮れる執事の少年を救うため、黒魔術少女レーンちゃんはオホーツク海のヘドロから「人間らしさ」を吹き込んだ人造人間・ヘドロさんを生み出した。純粋無垢で超ポジティブなヘドロさんは、「白馬の騎士」として人助けに奔走する。しかし、善悪の基準が曖昧な彼女の善意は、なぜか事態をこじらせ、人々を思わぬ方向へと導いてしまうのだ。人間社会で奮闘するヘドロさんの姿は、時にコミカルに、時に切なく、人間の本質や「救い」とは何かを問いかける。ポップな絵柄の裏に潜む、ちょっぴりダークで哲学的な世界観が魅力の異色作だ。