日野日出志
嵐の夜、醜い姿で生まれた双子の片割れは、父親によってゴミ捨て場に捨てられた。死んだはずの赤ん坊は、鬼火の力で蘇生し、やがて“この世の墓場”の女王として君臨する。ある日、町に魅せられた少女は人間社会へと足を踏み入れるが、その異形の姿ゆえに人々から拒絶される。そして彼女は、自らを捨てた人間たちへの復讐を誓い、夜な夜な人々を襲い始めるのだ。日野日出志が描く、哀しくも恐ろしい異形の少女の運命が、読者の心を深くえぐる怪奇ホラーだ。