あおみ現場
科学者の父を持つ少年・けいすけは、ある日、少女型ロボットのリリと出会う。リリは人と触れ合うことで「心」を獲得していくはずだったが、そこには致命的な欠陥があった。けいすけが可愛がる蝶の標本やセミの抜け殻を学習したリリは、ある日、けいすけが大切にしていた猫を殺してしまう。人間にとっての善悪や倫理、命の線引きが曖昧な中で、リリは純粋ゆえに残酷な行動を繰り返す。少年とロボットが紡ぐ「命」の物語は、読者に「本当のサイコパスは誰なのか」と問いかける、深くも愛おしいSFドラマだ。