村上たかし
山中に放置された車から、身元不明の男性と一匹の犬の遺体が発見された。市役所の福祉課職員・奥津は、わずかな手がかりを元に彼らの足跡を辿る旅に出る。病で職を失い、家族も家も失った「おとうさん」が、唯一そばにいてくれた愛犬ハッピーとオンボロ車で旅に出た過去が明らかになるのだ。 ハッピーの視点も交えながら描かれるのは、哀しくも温かい一人と一匹の絆の物語。 これは単なる犬の物語ではない。人生の光と影、そして真の愛情を問いかける感動のロードムービーだ。