板橋大祐
夫を亡くし半年。未亡人・千堂椿は、亡き夫が遺した「山日記」を手に、慣れない山へと足を踏み入れる。そこで出会ったのは、生粋のクライマー・加賀山峻だ。山に不釣り合いな服装の椿を見かねた加賀山は、彼女に同行することになる。夫の足跡を辿る椿と、一人で山を愛してきた加賀山。二人は様々な山を共に登り、雄大な自然の中で互いの心に触れていく。これは、大切なものを失った女と、大切なものに出会った男が織りなす、センチメンタルで雄大な登山恋記だ。