山岸 凉子
山岸凉子が紡ぎ出す珠玉の短編を集めたベストコレクション第2弾。表題作「木花佐久夜毘売」では、花のように美しいが短命な神話の女神をモチーフに、姉への劣等感に苦しむ女子高生の繊細な心理を描き出す。他にも、神話や伝説を題材に、人間の内面に潜む抑圧や愛憎、そして超自然的な現象が織りなす物語が満載だ。時に不気味に、時に悲しく、そして時に深く心を揺さぶる、山岸凉子ならではの異形なる世界観が堪能できる傑作選である。