高屋 奈月
仕事を辞め家を飛び出した小野寺スイ23歳。新しいアパートで出会ったのは隣人の瀬戸郁21歳と彼の愛犬ティノだった。ベランダ越しにティノが迷い込んだことから始まる二人の交流は、スイの日常に淡く溶け込んでいく。無愛想だけどどこか優しい瀬戸との出会いが、疲れ果てたスイの心にそっと寄り添い始めるのだ。家族との関係に悩み、自分の居場所を探すスイ。そんな彼女の小さな世界に、瀬戸とティノの存在が温かい光を灯していく。高屋奈月が描く、繊細な心の機微と温かい交流が胸に響くおとなりさんラブストーリーだ。