木尾士目
藤吉晃は声変わりで低くなった自分の声にコンプレックスを抱え、人前で大きな声を出せなくなっていた。声を使わない仕事に就こうと工業高校に進学した彼を待ち受けていたのは、合唱部設立に燃える同級生・木村仁との出会いだった。木村は藤吉の豊かな低音に魅了され、強引に合唱へと誘う。最初は戸惑う藤吉だが、幼馴染の日鞠、金髪ヤンキーの折原、ピアノ経験者の倉田など個性豊かな仲間たちと共に、合唱の奥深さに触れていく。工業高校というユニークな舞台で、歌を通じてコンプレックスを乗り越え、友情を育む青春群像劇だ。