中山市朗/伊藤潤二/木原浩勝
女子大生ミミの日常は、ある日を境に怪異に満ちていく。アパートの隣室に住む全身黒ずくめの女の奇妙な姿に恐怖を覚え、引っ越してもなお不可解な現象はミミを追いかける。恋人の直人は現実主義者で、ミミの体験を信じようとしない。電柱の上に立つ老婆、森で遭遇する首吊り死体、墓地を望む部屋で夜な夜な聞こえる異音と動く墓石。次々と襲い来る恐怖に、ミミはただ怯えることしかできないのか。実話怪談「新耳袋」を伊藤潤二が独自の解釈で漫画化した、不条理でゾクゾクする恐怖体験が詰まった傑作だ。