宇月あい
現代に「吉原」が復活した世界。両親の借金返済のため、美少女・明日風はその地に身売りされる。何も知らなかった明日風は、そこで女が男に疑似恋愛と体を売る現実を目の当たりにし、絶望の淵に立たされる。逃げ出そうとするも捕らえられ、源氏名「アザミ」として生きることを強いられるのだ。吉原のトップである花魁を目指すよう周囲から期待されながら、彼女は過酷な運命の中で自らの生き方や愛を見つけようともがく。これは、現代吉原を舞台に、一人の少女が困難に立ち向かい成長していく、切なくも力強いヒューマンドラマだ。