西炯子
ふと耳にしたラジオから流れる声や音楽、それは時に誰かの人生にそっと寄り添い、時に新たな出会いを運んでくるものだ。西炯子が贈る「波の間にまに」は、そんなラジオをテーマに紡がれる珠玉の読切シリーズである。登場人物も舞台も毎回異なるが、共通するのはラジオが織りなす人間模様の温かさ。繊細な感情の機微を描く西炯子ならではの筆致で、心揺さぶる感動的なドラマが展開される。日常に潜む小さな奇跡や、人々の絆を優しく描き出す、心に響くオムニバス作品だ。