つばな
ある日、平凡な少女・相馬さんの書いた作文と、不思議な力を持つ少年・渡瀬くんの作文が、一字一句同じだった。紙に触れるだけで全ての文章を読み取る能力を持つ渡瀬くん。この偶然とも運命とも思える出会いから、二人の奇妙な物語は始まる。言葉はパターンで、文字は記号の組み合わせに過ぎない。この世に書かれ得る文章は限られているという真実が、やがて相馬さんの心を壊していく。これは、仕組まれた運命を描く、ちょっとダークで心理的なボーイ・ミーツ・ガールストーリーだ。言葉の深淵を覗くような、ゾクゾクする読書体験が待っている。