くずしろ
高校入学を控えた春休み、金田一咲希はピアノ教室へ向かう途中、一人の少女とぶつかる。その少女、及川奏音は耳が不自由で、周囲に壁を作り孤立していた。咲希はそんな奏音の孤独に気づき、なんとか分かり合おうと懸命に歩み寄る。最初は拒絶していた奏音も、まっすぐな咲希の姿に少しずつ心を開き始めるのだ。戸惑いながらも互いの存在が特別になっていく二人の関係は、やがてかけがえのないものへと変わっていく。目には見えない大切なものを巡る、繊細で心温まる青春ドラマだ。