谷口 ジロー
東京で暮らすサラリーマンの山下陽一のもとに、故郷・鳥取で暮らす父の訃報が届く。十数年ぶりに帰省した陽一は、幼い頃に両親が離婚し、仕事一筋だった父にわだかまりを抱き続けていたのだ。通夜の席で親戚や故郷の人々が語る父の思い出話に、陽一は戸惑いを覚える。彼が知らなかった父の意外な一面や、鳥取大火といった過去の出来事が少しずつ明らかになる。父の人生を辿る中で、陽一の心に秘められた後悔と、父への理解が芽生えていく。温かくも切ない、家族の絆を描く珠玉のヒューマンドラマだ。