本仁戻
公爵が渇望したのは運命を共にできる相手。敵兵のユリこそがその人だと見定めた公爵に、ユリは忠誠の証として片目を差し出す。だが平穏な日々は長く続かない。夜な夜な公爵の寝所に忍び込む不埒者が現れ、臣下たちは「吸血鬼」の仕業だと噂し始めるのだ。教会から派遣された僧侶も加わり、この奇妙な騒動の真相は一体どこへ向かうのか? 本仁戻が贈る、ストイックでエロティックな魅力が詰まった珠玉の短編集だ。禁断の愛と謎が織りなす、耽美な世界に酔いしれるべし。