西 炯子
70歳の平川健一は、余命3ヶ月の宣告を受け入院することになった。病院食で人生を終えたくないと願う彼は、29歳の担当看護師・梶原花に、これまで食べてきた「一番うまいもの」の思い出を語り始める。頑固で孤独な健一が、人生の折々に味わった料理と、それにまつわる出来事を振り返るたび、彼の知られざる過去と人間ドラマが浮かび上がるのだ。寿司、焼肉、ラーメン…人気メニューだけでなく、様々な料理が彼の人生を彩ってきた。食を通じて人生を見つめ直す、心温まるヒューマンドラマがここにある。