青池保子
活気あふれる中世の大都市ケルン。若き市警のエース、オドは真面目で仕事のできる男だ。しかしお偉方からは煙たがられ、厄介払いとばかりに命じられたのは些細な人探しだった。だがこの人探しが、やがて街を揺るがす大事件へと発展していく。正義感が強く融通の利かないオドは、ゴシップ好きの後輩フリートや変わり者の医師トール先生、博識なカイ修道士らの助けを借りながら、複雑に絡み合う貴族や富豪の思惑、そして血塗られた過去に立ち向かう。緻密な時代考証と本格ミステリーが融合した、読み応え抜群の歴史ロマンだ。