青色 ひよこ
緊急事態宣言下の街で、一人の女が橋から飛び降りた。これは90年代に青春を謳歌したパンクスたちの、痛みと反抗の物語だ。元パンクバンド「彼岸花」のベーシストで今は主婦のキョンシーこと響子。彼女はかつて共に音を鳴らした仲間たちと、22歳で逝ったボーカルの残像を引きずったまま40代の「今」をもがき生きる。派遣社員のモーリン、キョンシーの夫ヒロシ、そしてバンド仲間のトモ。コロナ禍の日本で、彼らは仕事や家庭の問題に直面し、魂の置き場所を探し続ける。白と黒のコントラストが強烈な画風で描かれる、オルタナティブでパンクな人間ドラマだ。