天獅子悦也
1980年代のバブル景気真っ只中、東京の裏社会では高レートの麻雀が横行していた。そこに現れるのは、本名も経歴も一切不明の謎の男「傀(カイ)」。彼は「むこうぶち」と呼ばれる一匹狼のギャンブラーで、冷酷無比な打ち筋で対戦相手の全てを奪い去る。この物語は、傀に挑み、そして敗れ去っていく人々の人間ドラマを深く描く。金や欲望に狂った者たちが、傀の圧倒的な強さの前に本性を剥き出しにし、人生を翻弄されていく様は圧巻だ。麻雀を通して人間の心理をえぐり出す、まさに究極のギャンブル劇画である。