黒イ森
過去と未来の狭間、柔らかな雲間をゆったりと漂うのは、古書と珈琲を扱う不思議な飛行艇。その書艇は、心に傷を負った者にしか姿が見えないという。何かを求める人々が、ぽつりぽつりと、しかし途切れることなく訪れる。書艇で働く少女は、そんなお客さんたちと出会い、彼らの心に寄り添いながら、時に楽しく、時にほろ苦い日々を過ごしていく。アンティークとスチームパンクが織りなす幻想的な世界で、傷ついた心を癒やす温かくノスタルジックな物語が紡がれる。読むたびに心がじんわり温まる、唯一無二のヒーリングファンタジーだ。