さかきしん
大正モダンな東京の片隅でつつましくも温かい食卓を囲む夫婦がいた。売れない小説家・総次郎と彼を支える妻・るり子だ。裕福とは言えない暮らしでもるり子の手料理が食卓を彩り二人の日々は幸せに満ちていた。和食はもちろんハイカラな洋食も並び当時の献立が情緒豊かに描かれる。そんな二人の穏やかな日常に少しずつ変化の兆しが見え始める。読めば心温まるしみじみとした大正グルメ物語だ。