尾崎 衣良
古風な家で親に尽くし、結婚しては夫に尽くす。地味でおとなしい女性、榛花。彼女にとって「家」は安らぎの場所なのか、それとも女を縛る檻なのか――。ある日、母が負傷し介護を要求されると、夫は反発。実家からは「離婚して帰ってこい」と告げられる。しかし、榛花が返した言葉は、誰もが予想だにしなかった強烈なものだった! 登場人物それぞれの視点から描かれる物語は、読者の心を揺さぶり、家族という名の「檻」の真実を問いかけるヒューマンドラマだ。