白土三平
永禄年間、横暴な領主・信平の圧政が続く時代。農夫の松造は、身重の妻を信平の残虐な好奇心によって殺される。怒りに燃え、仲間と一揆を起こすも失敗。傷つき倒れた松造は忍びに拾われるが、忍術の才もなく里を追放されてしまう。しかし彼の復讐の炎は消えない。松造は「赤目教」という兎を崇める宗教を立ち上げ、僧となって民衆を導き始める。領主の思惑を超え、赤目教は広がり、やがて予期せぬ事態が巻き起こる。緻密な時代考証と人間の業を描き出す、壮絶な復讐劇だ。