森 秀樹
西暦1258年、ペルシャ高原の小都市国家ビジャは、強大な蒙古軍に包囲され陥落寸前であった。父王が不在の中、16歳の王女オッドは絶望的な状況に立ち向かう。彼女が最後の希望を託したのは、無償で守城に協力するという伝説の思想集団「墨家」だった。インドから駆けつけた墨者ダルマダ・ブブの力を借り、オッドは圧倒的な戦力差を覆そうと奮闘する。しかし城内には野心家の宰相ジファルが暗躍し、ビジャの運命は風前の灯だ。壮大なスケールで描かれる中世大陸の攻防戦、その中で繰り広げられる人間ドラマに胸が熱くなる歴史ロマンだ。