本田 楓
厳しいしつけと規則に縛られ、まるで鳥籠の中で生きてきた令嬢・藤乃。彼女の唯一の光は、幼い頃からそばにいた使用人・廣臣だった。密かに廣臣に想いを寄せる藤乃は、念願叶って実家を離れ東京の大学へ。なんと廣臣も同居することになり、二人の距離は急接近するのだ。大学で映画サークルの神崎と出会い、初めての友人に心ときめく藤乃。しかし廣臣はそんな藤乃と神崎の仲に、嫉妬にも似た感情を抱き始め……。身分違いの禁断の恋が、静かに、そして激しく動き出す。切なくも甘い、純粋なラブストーリーだ。