こやまこいこ
街角で出会うのは、見た目はパンダ、名前は「ぐれい」という不思議な存在だ。彼は季節の移ろいを楽しみ、美味しいものに舌鼓を打ち、気の向くままに歌を口ずさむ。なんてことない毎日をシュビドゥバ~と気ままに過ごすぐれいさん。彼の気取らない姿に、出会う人々は思わず心がほくほく温かくなるのだ。遠回りしているように見えて、実はそれが一番の近道だったり。立ち止まったり、迷ったり、そんな人生の愛おしさを教えてくれる。クスッと笑えてちょっぴり泣ける、日常のささやかな幸せをすくい取る珠玉の物語である。