ビリヤードを楽しむ男が突然頭を殴られ意識を失う。目覚めるとそこは全く異なる世界。釣りをする岩だらけの谷、熱狂する観衆の中のボクシングリングなど、彼は次々と新しい状況に放り込まれるのだ。彼を繋ぐ唯一の言葉は「スピノザ」。この不可解な体験は一体何を意味するのか。男は時間と空間、そして様々な次元を巡り、その中で繰り返される衝突の真ん中に身を置く。哲学者スピノザの思想を根底に、宇宙の根源や存在の意義を問いかける、深遠でサイケデリックな冒険譚だ。