中西モトオ/里見有
時は天保十一年、山間の集落・葛野。よそ者の少年・甚太は妹の鈴音と穏やかに暮らしていた。彼はいつきひめと呼ばれる巫女・白雪の護衛役を務め、村を脅かす怪異を祓う日々を送る。しかし、鬼との戦いの中で甚太は未来を語る謎の鬼と出会い、そして愛する白雪を失ってしまうのだ。白雪の願いを受け継ぎ、甚太自身も鬼と化した彼は、やがて鬼となった妹を止めるため、百七十年にも及ぶ壮大な旅に出る。刀を振るう意味を問い続ける、切なくも熱い和風大河ファンタジーだ。