小玉ユキ
冴えない貧乏学生の陽一は、ある日橋に引っかかった白鳥を助ける。その夜、彼の元に見知らぬ美女が現れた。彼女は自分が助けられた白鳥だと告げ、陽一の妻になりたいと申し出る。戸惑いながらも、美しく優しい美羽(みわ)との奇妙な同居生活が始まるのだ。美羽は織物が得意で、常に「羽衣」のようなストールを身につけている。鶴の恩返しと天女の羽衣伝説を融合させたような、純粋で切ない冬の恋物語が、陽一の平凡な日常を彩っていく。透明感あふれる青春ファンタジーだ。