くっか/八目迷
田舎の高校生・塔野カオルは、ある都市伝説を耳にする。それは、欲しいものが手に入る代わりに年を取ってしまうという「ウラシマトンネル」の噂だ。五年前に亡くした妹を取り戻せるかもしれないと、カオルはその不思議なトンネルを見つける。東京から転校してきた孤高の少女・花城あんずもまた、トンネルに興味を抱き、二人は協力してトンネルの検証を始める。外界とは時間の流れが異なるトンネルを巡り、彼らの夏は大きく動き出す。青春の痛みと希望が交錯する、切なくも美しいSF青春物語だ。