斎藤潤一郎
ここはサグシティ調布。血と暴力が渦巻くこの街では常識が通用しない。指を発砲する女、蛇をタコスにして食らう男、狂熱のカルト集団が跋扈し、地獄の番犬や火を吹く骸骨まで現れるのだ。日常の裏側に潜む狂気と混沌が、次々と不可解な事件を巻き起こす。予測不能な展開と強烈なキャラクターたちが織りなす物語は、読者に言いようのない不穏な読後感と虚無感を残すだろう。最高にして最悪のハードボイルド。一度足を踏み入れたら抜け出せない、唯一無二の体験がここにある。