高橋留美子
人魚の肉を食べ不老不死となってしまった男・湧太は、普通の人間として死ぬため、永い時を旅し続けていた。そんな彼の旅路で出会ったのは、同じく人魚の肉を口にし、永遠の命を背負う少女・真魚。二人は共に、人魚の肉にまつわる悲劇や怪奇に遭遇していく。土砂崩れで生き埋めになった真魚が遭遇する異形の存在「大眼」や、60年前に愛した女性が当時の姿のまま現れる奇妙な再会。そして、幼い姿のまま数百年を生きる少年との出会い。不死ゆえの孤独と、人魚の肉を巡る人間の業が織りなす、切なくも恐ろしい伝奇ホラーだ。