schwinn
長年連れ添った夫を亡くし、生きがいを見失っていたはな代。ある日、ふらりと立ち寄った化粧品店で、素敵な店主・芳子と出会う。背筋が伸びてお化粧も完璧な芳子に、普段メイクとは無縁だったはな代は思わず惹かれるのだ。芳子の言葉に背中を押され、生まれて初めてのメイクを体験するはな代。鏡に映る新しい自分に心がときめき、くすんでいた日常が色鮮やかに変わり始める。年齢を重ねても「はじめて」を経験する喜び、そして誰かと心を通わせる温かさを描く、優しくて愛おしい物語だ。