エルド吉水
血と硝煙の匂いが満ちる中東の王国フルセーヤ。そこで「黒龍会」組長として君臨する女、龍子。彼女は独裁者ラシードから謎の金印を託され、さらに幼い頃に死んだはずの母が生きていると知らされる。母の死の真相と金印の謎を追うため、龍子は修羅の舞台を日本の横浜へと移すのだ。マフィア、軍人、売人たちが跋扈する裏社会で、龍子は己の信じる「義」と「愛」を胸に、血と暴力の連鎖を断ち切る戦いに身を投じていく。緻密なアナログ描写と怒涛の筆致で描かれる、まさに新時代のハードボイルド・ノワール・アクションがここにある。