津雲むつみ
結婚して2年、佐保子にとって夫婦の営みは苦痛でしかなかった。夫は外に女を作り、心が満たされない佐保子は、高校時代からずっと自分を愛してくれていた薫のもとへと走る。やがて佐保子も、身も心も薫を深く求める自分に気づいていく。女同士の愛という困難な道を選んだ二人は、果たしてその愛を成就させられるのか。大人の女性の繊細な心の機微を描き出す、深く切ないヒューマンドラマだ。