鯨庭
もしも伝説の生物がすぐ隣にいたら? 龍、鬼、ケンタウロス、グリフィン。古くから語り継がれる幻想の存在が、人間と出会い、深く関わり合う世界を描く。彼らは時に畏怖の対象であり、時に理解し合える隣人となるのだ。それぞれの物語で、人と異種族との間に生まれる切なくも美しい交流が紡がれていく。互いの存在が、平穏な日常に小さな波紋を広げ、やがて心に深く刻まれる出来事を引き起こす。優しさと残酷さが同居する、心揺さぶる珠玉の短編集だ。