板垣巴留
少子化対策でペットのヒト化が進む近未来の日本。女子高生・亜緒は、ある日、父親の変死体を発見する。傍らには血まみれの愛犬ピットブル・タイカがいた。人を殺したペットは即殺処分。大好きなタイカを失いたくない亜緒は、父の遺体を隠し行方不明を装う。その後、ヒト化手術を受け人語を話すドッグマンとなったタイカは、亜緒と共に学校へ通うことに。犬ゆえの短期記憶で事件の記憶が曖昧なタイカに、亜緒は人間らしい理性を育み、父の死の真相に迫ろうとする。人間と獣の境界を問う、板垣巴留が描く異色の心理SFサスペンスだ。